悪徳業者を見抜け!という大胆な題名ですが、
これは自分がこの仕事を続けている理由にもつながる
大きなテーマです。
まずはじめに何を持って悪徳業者なのか?
ということを定義しないと、
勝手な妄想となってしまいますので、
今回の悪徳業者の定義を
【外国産石材を国内産石材と偽って販売する石材業者】
ということにします。
ほかにもお話ししたいテーマはたくさんありますが、
今回はこの定義にそったお話をいたします。
まず、外国産石材をどのようにして国内石材として
偽るのかということについてですが、
自分の経験を踏まえてお話いたします。
自分は若いころ、
名古屋市で1,2を争う大手の石材店で修行していました。
この石材店自体が、
自分の実家の取引先ということで、
そこの工場にて修行に勤しんでおりました。
その石材店において、
これは詐欺じゃないのか?
と、当時まだまだ修行の身
(今でも修行中の身ですが・・・)
である自分からしても、思うことがありました。
それはどのようなことかと申しますと、
仮にAという国内の石材が有ったとします。
Aという石は、
その石材店でも人気の主力商品でした。
すると、
ある日社長が来て『この石でも同じように作れ』
ということで、Bという石を大量に仕入れました。
工場長に聞くと、
Bという石は中国の石だそうです。
自分は当時
『ヘー、似た様な石も有るんだな』
位にしか思っていませんでした。
そしてある日社長が、
『今日からAは、Zという名前にして販売する』
と言い出しました。
自分は、何でAという石は全国的にも名の知れた石なのに、
わざわざ名前を変えるのかなあ?
と思っていました。
そして幾日か経ったある日、
目を疑うような出来事が起こりました。
それは、
Zとして販売されていたAという石が、
いつの間にかBに変わっていました。
つまり、ワンクッションおいて、
国内の石を外国の石にすり替えてしまったのです。
しかも、
値札には【国産○○石使用】と書いてあります。
これは詐欺じゃないのか?
と思いつつも、
自分のような若造にはその悪事を止めることはできず、
結局、その会社からは社長から追い出された、
というかたちで退職いたしました。
これ皆さんどう思います?
でも、こんな話この業界ではしょっちゅう聞きます。
先日も、リフォームのお客様がいて、
ご本人様は
『この石は国産の一級品と言われて買ったんだ。』
と自慢していましたし、
『お前のとこじゃこんな良い石は仕入れられんだろ!』
くらいの勢いでしたが、
残念なことにアメリカの石でした。
その話をお客様に話そうかどうか迷いましたが、
結局話の流れの中で、
ついつい話してしまいました。
どうなったかはご想像の通りです。
自慢げに話していたのに、
急にがっかりしていました。
まあ、そうですよね、
自分が国産の石と思っていたのが、
実は外国の石だったとは信じられません。
悪いことしたなあ、
と思いつつ、嘘のつけないこの性格も
何とかしないといけないと考えてしまいました。
このような話はまだまだいっぱいあります。
自分自身がお墓の小売業は後発なので、
(もともとは製造卸が専門でした。
訳有って続行不能になったので、
小売業を行っています。)
リフォームなどの仕事をたくさんいただいているのですが、
結構、国産の石と思っているものが、
外国の石ということは良く有ります。
自分の親父あたりの世代の人に聞くと、
『以前はどの石が外国の石か、
国産の石か情報も少なかったので、
騙そうとする人は簡単に騙せる業界だった。』
と言っていました。
そしてそれは今も同じです。
きれいなお墓の展示場で
【国産高級品】【最高級石材】
と書いてあればそう思ってしまいます。
実際に石ですので、
価値なんか判るわけ無いです。
自分だって知り合いの石屋さんが、
『これ北海道で採れた新しい石だって!』
と言って石を持ってきたら、
見たこと無い石なら信じてしまいます。
それだけに怖いです。
自分自身、お客様に話している情報、
このように多様な人に流している情報が、
真実なのかどうか?
気になります。
ですので、これを読んでいる皆さんも、
自分がここで書いていることは、
お墓マンというフィルターを通した情報と思って、
冷静に判断してくださいね。
ではその情報だ正しいかどうか見分ける方法として、
何件もの石材店を見て回ることをお勧めいたします。
気になる石があったら、
『サンプルくれ』といって、
小さな石の見本をもらって、
違う石屋さんで
『これどんな石?』
と聞いて回りましょう。
たくさん回ってしっかりと話を聞いてもらうと、
ある程度、話の筋が通ってくると思いますので、
冷めた目で石屋の話を聞いてみてください。
たとえが悪いですが、
北朝鮮のように独裁者1人の考えのみの
国家というのは怖いですよね。
それと同じです、
たった一人の石屋、
たった一人のお寺さん
たった一人の友人知人、
たった一人のお墓マン?(他にいるかどうか知りませんが)
の話を鵜呑みにするのではなく、
多種多様な人の話を統合させて、
真実は何かということを検証するのが一番だと思います。
そして、まずこの業界は騙そうとすれば、
とても騙しやすい業界だということを念頭において、
いろんな人の話を聞いてみてください。
そして行き詰ったら是非、お墓マンにご相談を!