工事風景(墓石編1)

『工事前の状態説明』
お墓マンの墓石工事風景をお伝えします。
まずはこの写真です。
すでにお墓の基礎の部分、
そして、芝台は出来上がっている状態です。
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『工事前の状態説明』
お墓マンの墓石工事風景をお伝えします。
まずはこの写真です。
すでにお墓の基礎の部分、
そして、芝台は出来上がっている状態です。

『カロートと水抜き穴』
芝台の真ん中に浮き出ているのは、
カロートです。
カロートというのは、
お墓にお骨を収める際に、
実際にお骨を入れる所です。
芝台の内側に見える穴は、
水抜きの穴です。

『セメントをねる男』
さて、工事前の常態の確認をしていただいたところで、
ここから工事に入って行きます。
まずは、セメントをねります。
基礎の部分の上に、
お墓本体をつくってゆくのですが、
お墓と基礎の部分をつなぐのに、
セメントでつなぎます。

『俺だってねるぜ!』
【 チョット待ってくれよアニキ!
今の言い分だと、
まるでアニキ以外はダメ男みたいじゃないか?
俺だって鍛えてるぜ! 】

『4ツ石を据える』
いよいよ石材を据えてゆきます。
まずは4ツ石と呼ばれる、
一番下の部分の設置です。
4ツ石とは、
前、横2つ、裏と、4ピースの石材で、
一段を形成する部分です。

『4ツ石の水平』
4ツ石の水平を見ています。
この部分の水平が狂っていると、
後に据えてゆくパーツ全てが狂ってくるので、
何回も見直します。
余談では有りますが、
この水平器という物が曲者です。

『接着剤の塗布』
石材と石材の結合部に、
接着剤を塗布しています。
お墓マンたちも以前はセメントで
結合していましたが、
セメントでは接着力も弱く、
石との相性もよくないので、
今は非油性の免震性接着剤を使用しています。
実は自分達の使う接着材には、
あるひとつの特徴が有ります。

『4ツ石の横を据える』
4ツ石の前と同じようにして、
横も据えてゆきます。
写真の様子は水平を見ているところです。
石材の出来が悪いと、
上手く水平が出なかったり、
結合部がきれいにいかないときが有りますが、
そんなときでも墓地で手直しします。

『角度を見る』
4ツ石の横が据え終わったら、
さしがねを使い、
角に当たる部分の角度を確認します。
最終的には、4つの石全てが
据え終わったときに、
確認調整いたしますが、
ひとつひとつの作業が終わった時点でも、
確認を怠りません。
その理由は、
はじめの段階で角が狂っていると、
どんどん狂ってくるからです。
ほんの些細なミスが、
後に大きな過ちとなる。
「ヒヤリ・ハットの法則」をご存知ですか?

『4ツ石の仮固定』
4ツ石が、4パーツ全て据え終わりました。
次の作業は据え終わった4ツ石を、
仮固定することです。
バンドで巻いて、
締めて固定します。
この際も注意することが有ります。

『4ツ石の補強』
4ツ石を仮固定した後は、
本格的に固定するために、
ステンレス製の金具を用い、
ボルトで締めてゆきます。
ここで注意することがひとつ。

『芝台と4ツ石の一体化』
4ツ石を金具でしっかりと補強したら、
次の工程はその4ツ石と、
お墓の基礎となる芝台の一体化です。
4ツ石をただ据えて、
固定するだけでは、
石材店の工事としては不完全です。
基礎となる部分の芝台と、
墓石が剥離してしまう可能性があるからです。
ではどのようにして、
基礎と墓石の一体化を行うのかお伝えします。

『4ツ石の完成』
4ツ石の内部が固定され、
芝台との一体化を終えて、
4ツ石が完成いたします。
最後に、お骨の眠られる土の部分に、
キレイな砂をかぶせ、
仏様の寝床をつくります。

『中台を載せる』
4ツ石の完成後は、中台を載せます。
中台とは、この地方でお墓として最も多い、
名古屋型と呼ばれるお墓の形のパーツの中で、
一番大きく、重たい部分です。
人力で持ち上げるには、
かなりの力がいりますので、
てこの原理や、丸い棒を使い、
ピラミッド建立のように、
様々なアイデアを用いて、
据えてゆきます。
写真の部分は、

『中台の場所を決める』
無事に中台が4ツ石の上にのった後は、
中台の場所を決めます。
さしがねで、小物(花立・線香立)がのる
スペースを確認しながら、
タテ、ヨコと均等に合わせてゆきます。
この際に注意しないといけないことは、
ひとつの方向だけを見ていると、
何時までたっても場所が決まらない、
ということです。
どういうことかと申しますと、

『中台の場所を決める』
無事に中台が4ツ石の上にのった後は、
中台の場所を決めます。
さしがねで、小物(花立・線香立)がのる
スペースを確認しながら、
タテ、ヨコと均等に合わせてゆきます。
この際に注意しないといけないことは、
ひとつの方向だけを見ていると、
何時までたっても場所が決まらない、
ということです。
どういうことかと申しますと、

『中台の水平を見る』
中台の場所が確認できた後は、
水平を合わせます。
水平器を当て、
高い箇所を叩き、
水平を出します。
4ツ石の下には、
鉛球が入れてあり、
叩くとつぶれます。
最終的には、

『上台を据える』
中台が据え終わったら、
上台を乗せて、
中台と同じように、
場所を合わせて、
水平をしっかりと出して、
固定してゆきます。
中台に比べると、
上台は重くないので、
(決して軽いわけでは有りません)
手で提げて乗せてゆきます。

『石と石の間の接着剤』
この写真は、上台の上に、
スリン台を乗せる前のところです。
このようにお墓の接着剤は、
ねずみ色です。
それはお墓に使われる石が、
ねずみ色、(グレー?)
が多いからだと思います。
青石と言ったり、
白みかげ石といっても、
御影石は基本的にねずみ色ですよね。
だから、お墓用の接着剤はねずみ色です。
ただし、

『スリン台を乗せる』
スリン台とは、お墓の中で一番長い、
『竿石』と呼ばれる部分の下にくる部分で、
蓮華台の簡易版とも言われています。
竿石は、お墓の中でも
特に大切な部位とされ、
『仏石』、もしくはそのまま『ホトケ』
と呼ぶ方もいます。
その仏様に対して、

『竿石の免震について』
さて、お次はいよいよ
竿石です。
先ほども書きましたが、
竿石は、細長く縦に立っていますので、
非常に安定が悪いのです。
地震等の揺れにもっとも弱いのは、
この竿石であるということは、
周知の事実ですが、
だからこそ、プロの石職人は、
その倒れやすい竿石を、
倒れにくくするのです。