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お墓相談室36『家を継ぐものの成長』

 ☆家を継ぐ者の成長


今回は前回のお話、

『 お墓と家族 』の続編ですが、

『 お墓と家族2 』ではありません。


前回のおさらいをすると、
家の主が無くなって、
お墓はあるのですが、
古くなってきているのでリフォームしたい母と、
もうお墓があるのだから、
今更手をかけなくても良いと主張する息子の確執を、
矢田がどのようにまとめるかというところでした。


結果、どのようになったのかといいますと、
お墓をリフォームすることが決定しました。


しかし、この決定を下したのは、
お母さんではなく、息子さんでした。


あれっ?と思いますよ。


息子は反対側の意見だったのに、
なぜ?と。


どのような経緯かと申しますと、

再び施主様の家に上がりこんだ自分でしたが、
お墓をリフォームしたいといっていたお母さんが、
やっぱりやめると言い出したのでした。


理由は、本人が思っていた以上に
お金がかかるということでした。


そこで自分は、

『お墓を直すのにお金が掛かることは、
 仕方がないことです。
 お墓を直さ無くても、
 ご主人を祭るということに変わりはありませんので、
 無理してお金を払ってまで、
 お墓を直さなくても良いと思いますよ。
 お墓を直したいと思われただけでも、
 故人様やご先祖様はきっと喜んでますよ。』

とお話して、
帰ろうかなと思ったそのときでした!


『いや、ちょっと待って矢田さん。』


今までお墓のリフォームに反対だった息子さんでした。


『せっかくお墓をきれいにしようという話が出たんだし、
 このままよりもやっぱりお墓をきれいにして親父を祭ろう。』


何と!


今度は息子さんがお母さんを説得しています。


これです!


これなのです!


自分がお墓って素晴らしいと思う事は!


どういうことかといいますと、
恐らく、子供が親のお葬儀の喪主を務めることでも、
子供の成長はあると思います。


しかし、自分も経験がありますが、
お葬儀というのはあまりにも突然で、
しかも時間がどんどんと過ぎて行き、
バタバタと終わってしまいます。


それに引き換え、
お墓には時間があります。


恐らくこのご家庭でも、
いろいろと家族会議がなされたと思います。
  

その結果息子さんが、
自分がしっかりと父親を祭らなければ!


という思いに至り、
一皮向けて成長されたのだと感じます。


お墓は亡き人を祭るものでもありますが、
残された人に成長をさせる素晴らしいものでもあります。


どこにでもあるような家族が、
またひとつ親子の絆を深めた一瞬でした。

  まとめ↓


【お墓は親から子へ伝える最後の仕事】

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