昨日は、お施主様にお店にお越しいただいて、
いろいろと石材を見比べていただきました。
と言いますのも、実はすでに意を決していただいた
石材があったのですが、お施主様の希望される納期では
収められないことが分かり、お墓をつくる石材の
変更をお願いいたしました。
本来であれば、あってはならないことですが、
地元で採石されている、ごく少量しか採れない石は、
時には数ヶ月、石材がまったく供給できないときがあります。
理由としては、山を掘って石を採っているのですが、
お墓の材料としては使えない部分ばかりのときがあるのです。
そんなときは、そのお墓としては使えない部分を
まるっとなくなるまで掘り続けます。
そして、お墓として使えそうな部分が出てくるまで
供給が止まってしまいます。
今までに採ったストックがあれば、石材を供給できるのですが、
もともと採石量の少ない石材ですと、ストック自体がありません。
そんなわけで、地元産出の石材は
時にはお墓をつくることができなくなるときがあります。
他にも理由はありますが、後継者がいないのも
そのひとつです。
山奥で炎天下の中、延々と石を掘り続けるのは
若い人にはつらい仕事なのかもしれません。
自分たちは、そのような汗をかき、人々の役に立てる
仕事の中にこそ、人間としての生き様があると
信じ、日々精進しております。
日本一の富士山を登るのも、
その一足は30センチほどです。
何事も、地道な努力を積み上げることでしか
前には進まないのです。